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§温湯消毒§
半農半パティシエ天川慎一です。今日は「農」の話です。
4/30月曜日 倉吉関金の谷本さんの所にお邪魔して、稲の種まきの下準備である、消毒や浸種という作業を教えて頂きました。僕たち夫婦と一番下の娘を連れて9時過ぎに着くと谷本さんはすでにスタンバイ万全ですぐに作業に入られました。
最初は消毒。「温湯消毒」と言って大きな鍋に湯を張り火をかけもみ殻付きの種稲を鍋に入れます。60℃位の温度で8分ゆでます。これが消毒になります。熱を入れすぎると種に火が通ってしまうので温度と時間の管理が大切です。
8分経ったらすぐそばの用水路につけ、一気に冷ましその後天日干しします。その後一週間ほど川の水につけるそうです。これを浸種といいます。
天日干ししたもみ殻を「催芽機」という温度管理をして水を循環してくれる機械に入れます。
20℃で丸一日機械にかけるそうです。そうすると種が膨らんで発芽の兆候が見られるそうです。まだの場合は温度を上げて再び機械に入れます。ここまでしていよいよ種まきだそうです。
催芽機のなかった昔はお風呂などを利用していたそうです。
僕が驚いたのはその下準備の多さ!
一つ一つの作業を丁寧に行い発芽する条件を整えていくのだなあと感心しました。米=八十八=88の作業工程
簡単ではありますが、一つ一つの作業を説明した方が、仕事の質のようなものが伝わりやすいかなと思い谷本さんの許可を得て長々と書いてしまいました。
当たり前ですが、プロの仕事ですね。稲という生き物としっかり対話して仕事を進めるところがとても印象深く心に残りました。
さあ次はいよいよ種まきです!
お恥かしい話ですが、自分は何も知らないので見るものすべてが新鮮です。今年49になりますが、この歳になってこんな経験が出来るのはとても幸せだと思います。一つ一つかみしめて味わってゆこうと思います。またお伝えします。